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Illustration: Amélie Fontaine

この夏、
イエティの
熱中症が心配な理由

ヒマラヤに生息するというイエティ。全身毛むくじゃらの伝説の雪男は、もしかしたらどこかのモノ好きがひとり山奥でコスプレしているのかもしれませんよね。でも真夏のコスプレはものすごく暑そうで熱中症が心配になります。

熱中症にかかるのは高齢者が多いのは事実ですが、男性は30〜60代でも熱中症で死亡する人が女性の2倍以上。外出頻度や屋外での作業が多いためといわれています。ところが、男性は熱中症予防や対策をしていない人が多いという調査報告もあり、「自分は熱中症にはならない」自信の表れだともいわれています。

熱中症は、気温や湿度が高い状況で、体温調整ができなくなったり、大量の汗とともに体内の水分や塩分が失われたりすることで、めまい、頭痛、意識障害などを起こす症状。誰でもかかる可能性があり、死に至ることもあるので特に真夏は注意が必要です。

暑さを感じる「TRPV1」、
冷たさを感じる「TRPM8」

ヒマラヤのイエティしかり、寒いところに生息する動物たちの多くは、私たち人間と同じ恒温動物。環境の変化に自分で体温を調整して生きています。この体温を保つために重要な働きをするのが、私たちの体の細胞に備わった「TRP(トリップ)チャネル」。温度を感知する温感センサーで、暑い、寒いといった外気の温度を感知しています。

たとえば、暑さを感じると体の中では皮膚の血流量をアップさせたり、発汗することで体温を下げようとします。同時に、私たちは冷房を入れたり、服を脱いだりする行動を起こします。これは暑さを感知する「TRP(トリップ)V1」という細胞の感覚センサーのおかげ。
逆に、冷たさを感じるセンサーが「TRP(トリップ)M8」。 「TRPM8」は、ミントの成分、メントールにも反応するので、ミントの香りをかいでみてスーッとしたらあなたの「TRPM8」が反応しているという証拠。暑いときは、メントールを利用して涼しさを演出しましょう。

卵の温度で
オスかメスかが決まるワニ

「TRPチャネル」は環境に影響されながら生きているすべての生物にあると考えられています。面白いことに、卵のときにどんな環境温度にいたかで、性別が決まるワニやカメなどもいます。ミシシッピーワニは卵の環境温度が高いと雄が生まれることで知られていましたが、その鍵を握っていたのは卵の中にある「TRP(トリップ)V4」だとわかってきました。温度によって「TRPV4」が活性化するかしないかで誕生するワニの雄雌が分かれるなんて不思議ですよね。温度で決まる性別。それほど生きていくうえで環境温度は重要なファクターといえるのかもしれません。

そういえば、真夏のコスプレ・イエティの 「中の人」も、こまめに涼しい場所で休憩をとり水分補給を欠かさずに。熱中症対策に油断は禁物です。

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