社外役員 Status of External Executives

当社は、当社と特別の利害関係を有しない独立性の高い社外取締役および社外監査役を選任することにより、当社の企業統治の強化およびグループ経営全般の質的向上を図っております。
なお、当社は、以下の通り「独立社外役員の独立性に関する基準」を定めており、当社社外取締役および社外監査役は、この基準を満たすとともに、東京証券取引所の独立性基準を満たしており、全員を独立役員として東京証券取引所に届出ております。

独立社外役員の独立性に関する基準

当社は、当社の独立社外役員(当社が独立社外役員として指定する社外取締役・社外監査役)の候補者を選定するにあたっての独立性に関する基準を下記のとおり定める。

会社法に基づく社外取締役・社外監査役の要件を各々満たすことはもとより、以下の各要件のすべてに該当しないことを当社の独立性基準充足の条件とする。

  1. 当社および当社の関係会社※1(以下総称して「当社グループ」という。)の業務執行者※2
  2. 当社グループを主要な取引先とする者※3またはその業務執行者※2
  3. 当社グループの主要な取引先※4またはその業務執行者※2
  4. 当社の総議決権の10%以上の議決権を直接または間接に保有する大株主またはその業務執行者※2
  5. 当社グループが総議決権の10%以上の議決権を直接または間接に保有する者またはその業務執行者※2
  6. 直前事業年度において、当社グループから、年間10百万円以上の寄付を受けている者またはその法人その他団体に所属する者
  7. 当社グループから役員報酬以外に多額の金銭その他の財産※5を受けているコンサルタント、会計専門家または法律専門家等(当該財産を得ている者が法人その他の団体である場合には当該団体に所属する者)
  8. 当社グループの会計監査人である監査法人に所属する者
  9. 当社グループの業務執行者※2が他の会社の社外役員に就任している場合の当該他の会社の業務執行者※2
  10. 過去において、上記1.に該当したことがある者
  11. 過去1年間において、上記2.~9.のいずれかに該当したことがある者
  12. 以下に該当する者の配偶者、二親等内の親族、同居の親族または生計を一にする者
    1. 当社グループ各社の取締役、監査役および重要な業務執行者※6
    2. 上記2.~5.および9.に該当する者(業務執行者の場合にはそのうち重要な業務執行者※6に限る)
    3. 上記6.に該当する「個人」および「法人その他の団体に所属する者のうち重要な業務執行者※6」
    4. 上記7.該当する「個人」および「法人その他の団体に所属する有資格者および重要な業務執行者※6」
    5. 上記8.に該当する監査法人に所属する公認会計士および重要な業務執行者※6
※1

関係会社:会社計算規則第2条第3項第22号に定める関係会社

※2

業務執行者:法人その他の団体の取締役(社外取締役を除く)、理事(外部理事を除く)、執行役、執行役員、業務を執行する社員または使用人等業務を執行する者

※3

当社グループを主要な取引先とする者:

  1. 当社グループに対して、製品または役務を提供する取引先グループ(「取引先および取引先の関係会社※1」をいう。以下同じ。)であって、当該取引先グループの当社グループに対する製品または役務の直前事業年度または当事業年度の年間提供額が取引先グループの直前事業年度の連結売上高の2%を超える場合の取引先グループ
  2. 当社の直前事業年度末日において当社グループに対して、取引先グループの直前事業年度末日における連結総資産の2%を超える金額の融資を行っている場合の取引先グループ
※4

当社グループの主要な取引先:

  1. 当社グループが製品または役務を提供している取引先グループであって、当社グループの当該取引先グループに対する製品または役務の直前事業年度または当事業年度の年間提供額が直前事業年度の当社グループの連結売上高の2%を超える場合の取引先グループ
  2. 当社グループが取引先グループに対して、当社グループの直前事業年度末日における連結総資産の2%を超える融資を行っている場合の取引先グループ
※5

多額の金銭その他の財産:
個人の場合には、年間10百万円以上に相当する金銭その他の財産とし、法人その他の団体の場合には、当該団体の年間総収入額の2%以上に相当する金銭その他の財産

※6

重要な業務執行者:上記※1の業務執行者のうち、上級管理職(部長クラス)以上の役職者

社外役員メッセージ

社外取締役 谷井 等

プロフィール

Q1. 社外取締役として2年経過されましたが、ご就任当初からマンダムが変わった点や今後の課題だと思われる点があればお教えください。

就任から早くも2年が経ちました。
就任時から続くコロナ禍の中、役員、執行役員は一丸となってこの時代のお役立ちのあり方を考えています。コロナ禍は当社にとって経済的なインパクトだけではなく、私たちのあり方を再度考えるきっかけをくれました。それはつまり、昨今の厳しい業績はコロナ禍によるものではなく、私たちが本質的にお客さまに価値を提供できていないからではないかという議論です。私は、これはとても健全な議論であると思いますし、マンダムらしさを表す特徴的なことだと思っています。
社員の方々のマンダムへのロイヤリティの高さは変わっていません。そして新社長への期待感は高い状態です。長きにわたる経験を持つ会長と、新たな発想や行動力を持つ社長のコンビはとてもバランスが良く、将来を期待できるものだと考えています。社長は意欲的に現場の社員の皆さんと議論を重ねています。
ただ一方で、現実の課題もあります。会社の今後を支えるような新商品が数年間生まれていないことです。ヒット商品が生まれない状態が続きますと、それが焦りとなり、浅い議論、検討から場当たり的な商品を矢継ぎ早に出しがちです。私の個人的な見解で言いますと、単一の商品でのヒットを目指すだけでなく、ブランド構成の再整理が必要ではないかと思っています。
とりわけ、「ギャツビー」というブランドは商品構成の幅も広く、購入いただくお客さまの年代も幅広くなっている。それがかえってブランドターゲットのコアとなる生活者層の方々からの強い支持を得られなくなっている。
今後の長期的な競争力の源泉として、ブランドの再強化は必須要件です。マーケティングに強いマンダムの力量を遺憾なく発揮してほしいと思います。

Q2. 昨年度(2022年度3月期)に指名委員会、報酬委員会の委員長にご就任いただきましたが、各委員会の状況と今後の課題だと思われる点があればお教えください。

昨年度(2022年度3月期)から指名委員会、報酬委員会の委員長が社外取締役に委ねられることとなりました。これは経営の透明性、健全性から、とてもすばらしいことだと思います。
ご参加いただいている各委員におかれましても積極的に発言いただいています。当社は会社に良きことを忌憚なく発言できる非常にオープンかつフラットな社風があり、本委員会においてもその社風がプラスに働いていると思います。
委員会において議論されている内容で言えば、今後は取締役、常務執行役員の方々の報酬をいかにこれまで以上にバランス良く業績と連動させていくかということが求められるのではないかと思います。
また、社外取締役を中心とした取締役構成の多様性についても議論をしております。現在においても大企業経営経験、技術/生産にかかる経験、女性、株式市場の観点、スタートアップ経営経験と、多様な経歴を持つ人材によってバランス良く社外取締役が構成されていますが、それに加えて今後は海外マーケットに対する知見が求められるのではないかと思っております。

Q3. 当社は2期連続の赤字という厳しい業績結果となっていますが、今後の成長に向けた抱負をお教えください。

社長は今期(2023年3月期)の目標として、段階利益での黒字化達成を設定し、全社一丸となってその達成に邁進しています。社外取締役である私としましても、その達成に向けて取締役、執行役員の皆さまと健全な議論を展開し、微力ながら貢献したいと思っています。
当社にはこれまで幾度かの経営危機を自分たちで乗り越えてきたというDNAがあります。現在は2期連続の赤字という厳しい状況ではありますが、そのDNAを遺憾なく発揮して、必ずや再成長の道を歩み始めてくれると信じています。