大学・大学院との共同研究 Joint Research with Universities and Graduate Schools

「北里大学 薬学部とのスキンケアサイエンス共同研究講座」

北里大学 薬学部に「スキンケアサイエンス共同研究講座(マンダム)」を設置

北里大学とマンダムは、北里大学薬学部において化粧品分野としては初めてとなる寄附講座※「 スキンサイエンス共同研究講座(マンダム) 」の開設に関する契約を、2020年12月25日に締結しました。2021年4月より首都圏の研究拠点としてオープンイノベーション機能を強化し、高機能スキンケア製品への応用を目指して、肌内部へ薬物を効果的に送達する技術の製剤研究・応用研究に共同で取り組んでおります。

個人、法人又は団体からの寄附をもって、その運営に必要な経費を賄うものとして置く講座。本講座では、教育・研究の進展及び充実を図り、大学の教員と出資企業からの研究者とが、社会的課題について共同で研究を行う。

■講座設置の背景

これまでマンダムでは、再生医療技術の化粧品への応用を目的として、大阪大学に共同研究講座を設置し、ヒトの汗腺、皮脂腺についての新たな知見や、独自性の高い機能性成分の発見から、それを応用した新規スキンケアブランド「∴M4(エムフォー)」の発売に繋げてきました。これまでの成果を発展させ、さらにスキンケア関連の研究開発を進めるために、北里大学薬学部に講座を開設しました。
また、本講座は、近隣の様々な大学・行政機関・企業との産官学連携、及びマーケ・営業部門と連携を目的とした、オープンイノベーション拠点としての役割も担います。

■講座における研究内容

スキンケア共同研究講座では、アンチエイジングなどの各種スキンケア機能を有する成分の探索や、効果的に肌へ送り届ける新たな製剤技術の開発などに取り組んでいきます。
また、感性科学的な観点を融合することにより、“自分らしく前向きに生きる”ことを応援できるような新たな高機能スキンケアの製品開発研究、並びに、ウェルネスの実現に繋がる価値創造に取り組んでいきます。

研究イメージ

取り組み事例

生理活性成分の探索

人生100年時代において、年齢を重ねてもいきいきと健やかな肌で過ごせるよう、
再生医療や予防医療にも着目しながら、新しいスキンケア素材の探索に取り組んでいます。

浸透制御技術の研究

様々な活性成分を効果的かつ安全に肌内部に届けるために、浸透技術の開発に取り組んでいます。
特に『バイセル』という皮膚との親和性が高いリン脂質二重膜で構成されるナノキャリアの開発に力を入れています。

ポジティブな感情を引き出す研究

使うと前向きな気持ちになれるのは、化粧品ならではの魅力です。生理学的なアプローチだけでなく、心理学的なアプローチも組み合わせた、化粧行動を通じたウェルネスを実現する研究に取り組んでいます。

北里大学 薬学部

オフィスエリア
製剤研究・細胞実験エリア

[コメント]
北里大学薬学部 学部長 田辺光男教授
北里大学薬学部共同研究講座「スキンサイエンス共同研究講座(マンダム)」は2021年4月に薬学部寄附講座としてスタートし、2022年4月から共同研究講座に生まれ変わりました。本講座では、高機能スキンケア技術のベースとなる薬物送達技術において強みを持つ本学部との技術的連携を深め、共同研究によるスキンケア機能の向上と優れた技術人材の育成を同時に進めています。スキンケア分野、皮膚科学分野、経皮での薬物送達に関する研究や知見が深まり、独自性の高い、高機能、高実感のスキンケア製品の開発に繋がることを期待しています。