Mandom Group's CSR PracticeマンダムグループのCSR考働
コミュニティへの参画および発展
「動物実験代替法に関する取り組み」
動物実験代替法に関する取り組み
マンダムは、動物愛護および3Rs※(とくに、Replacementに着目)の観点を踏まえ、2005年から動物実験代替法開発のための社内体制の強化を図り、3つの方向性で動物実験代替法の開発に取り組んでまいりました。今後とも継続しながら社会へのお役立ちを果たしてまいります。
参考
動物実験代替法学会 公式ホームページ
※3Rsとは
Replacement(動物を用いない方法への置換)
Reduction(動物の使用数の削減)
Refinement(動物に与える苦痛の軽減)
マンダム動物実験代替法国際研究助成金
マンダムでは、2008年より動物実験代替法研究テーマに研究助成を実施しています。
詳しくは以下をご参照下さい。
マンダム動物実験代替法国際研究助成金 研究テーマ一覧
※敬称略
第15回(2022年)
氏名 |
鎌田 弥生 |
所属 |
順天堂大学大学院 医学研究科 |
研究課題名 |
神経共培養ヒト三次元培養アトピー性皮膚炎モデルの構築と新規鎮痒薬開発への応用 |
氏名 |
梨本 裕司 |
所属 |
東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 |
研究課題名 |
生体模倣デバイスを用いたがん転移におけるがん微小環境の影響の評価 |
氏名 |
古水 雄志 |
所属 |
崇城大学 生物生命学部 応用生命科学科 |
研究課題名 |
ヒト膵臓がん細胞の三次元培養による薬剤耐性現象の再現に関する研究 |
第14回(2021年)
氏名 |
竹村 晃典 |
所属 |
千葉大学大学院 薬学研究院 |
研究課題名 |
ヒト由来血小板の活性化を指標にしたミトコンドリア膜透過性遷移に起因する薬物性肝障害リスクの簡便な代替評価法の開発 |
氏名 |
花田 三四郎 |
所属 |
横浜市立大学 生命ナノシステム研究科 |
研究課題名 |
三次元血管スフェアを用いた炎症応答評価系の確立 |
氏名 |
堀 武志 |
所属 |
東北大学大学院 工学研究科 |
研究課題名 |
化学物質のヒト胎児への健康影響を予測する動物実験代替法の開発 |
第13回(2020年)
氏名 |
水野 忠快 |
所属 |
東京大学大学院 薬学系研究科 |
研究課題名 |
動物試験の代替を志向した作用分離解析の適用拡大 |
氏名 |
古川 克子 |
所属 |
東京大学大学院 工学系研究科 |
研究課題名 |
変形性関節症における物理刺激モデルの動物実験代替手法の開発 |
氏名 |
飯島 一智 |
所属 |
横浜国立大学大学院 工学研究院 |
研究課題名 |
分化THP-1細胞を用いたタンパク質感作性評価法の開発 |
第12回(2019年)
氏名 |
善本 隆之 |
所属 |
東京医科大学 医学総合研究所 免疫制御研究部門 |
研究課題名 |
ヒトT細胞を指標にアレルギー感作性を評価する新規動物実験代替法の開発 |
氏名 |
Huihui Wang |
所属 |
China Medical University |
研究課題名 |
Establishment and application of a cell-based high-throughput screening system for identification of cosmetics ingredient oxidative stressors |
第11回(2018年)
氏名 |
諫田 泰成 |
所属 |
国立医薬品食品衛生研究所 薬理部 |
研究課題名 |
ヒト iPS 細胞を用いた化学物質の in vitro 安全性評価法の開発 |
氏名 |
足利 太可雄 |
所属 |
国立医薬品食品衛生研究所 安全性予測評価部 |
研究課題名 |
呼吸器感作性物質評価に関する h-CLAT の有用性検討 |
氏名 |
辰巳 久美子 |
所属 |
京都大学大学院 医学研究科 消化管外科学 |
研究課題名 |
個別患者由来の残余切除肝組織を利用した肝毒性評価モデルの開発 |
第10回(2017年)
氏名 |
杉浦 慎治 |
所属 |
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門 |
研究課題名 |
圧力駆動型マルチスループットOrgans-on-a-chipプラットフォームの構築 |
氏名 |
臼井 健二 |
所属 |
甲南大学 フロンティアサイエンス学部 |
研究課題名 |
難水溶性物質の評価が可能なペプチドビーズを用いた簡便な皮膚感作性試験法の開発 |
第9回(2016年)
氏名 |
吉山 友二 |
所属 |
北里大学薬学部 |
研究課題名 |
動物実験代替法を活用した心筋細胞障害モデルに対する水素分子の有効性と安全性の評価 |
氏名 |
伊藤 晃成 |
所属 |
千葉大学大学院 薬学研究院 |
研究課題名 |
ミトコンドリア毒性の関わる薬物性肝障害リスク化合物in vitro細胞評価系の構築 |
第8回(2015年)
氏名 |
吉成 浩一 |
所属 |
静岡県立大学 薬学部 衛生分子毒性学分野 |
研究課題名 |
化学物質反復投与毒性の新規予測手法の開発
~インビボ毒性試験データベースを利用したインビトロ試験とその統計学的データ解析を基盤とした試み~ |
氏名 |
石田 誠一 |
所属 |
国立医薬品食品衛生研究所 |
研究課題名 |
肝実質細胞前駆細胞HepaRGと星細胞の共培養による生体を模倣したin vitro培養系構築 |
第7回(2014年)
氏名 |
小名 俊博 |
所属 |
九州大学 産学連携センター |
研究課題名 |
皮膚刺激測定における共通手法の開発
―恒常性維持の最前線センサーシステムである表皮角化細胞ミトコンドリアの利用― |
氏名 |
吉門 崇
杉山 雄一 |
所属 |
独立行政法人 理化学研究所 杉山特別研究室 |
研究課題名 |
胆汁形成を担うトランスポーターのin vitro 機能評価系に基づいた薬物誘発性胆汁うっ滞型肝障害のリスク評価 |
第6回(2013年)
氏名 |
小柳 悟 |
所属 |
九州大学大学院 薬学研究科 |
研究課題名 |
培養細胞の概日時計を応用した細胞がん化抑制機構の評価方法の構築 |
第5回(2012年)
氏名 |
林 久允 |
所属 |
東京大学大学院 薬学系研究科 |
研究課題名 |
進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型(PFIC2)の治療法開発 |
氏名 |
梶 弘和 |
所属 |
東北大学大学院 工学研究科 |
研究課題名 |
マイクロ流体デバイスを用いる眼底組織培養モデルの開発 |
第4回(2011年)
氏名 |
李 禎翼 |
所属 |
建国大学 |
研究課題名 |
2種類以上の市販細胞株で構築された生体模写組織(biomimetic tissues)の開発および活用性の検討 |
氏名 |
有海 秀人 |
所属 |
北里大学薬学部
臨床薬学研究・教育センター |
研究課題名 |
虚血性心疾患治療薬開発におけるコネキシン43の脱リン酸化反応とアセチルコリンの関与 |
氏名 |
山本 直樹 |
所属 |
藤田保健衛生大学 共同利用研究施設 分子生物学/組織化学 |
研究課題名 |
新規作出したヒト角膜不死化細胞(iHCE-NY)を用いた眼刺激性試験評価系の確立 |
第3回(2010年)
氏名 |
楠原 洋之 |
所属 |
東京大学大学院 薬学系研究科 |
研究課題名 |
ヒト由来試料と強制発現系を用いたin vivo薬物腎排泄能力の定量的予測法の開発 |
氏名 |
高木 昌宏 |
所属 |
北陸先端科学技術大学院大学
マテリアルサイエンス研究科 |
研究課題名 |
生体模倣膜ダイナミクス解析によるドレイズ試験代替法の開発 |
第2回(2009年)
氏名 |
小森 喜久夫 |
所属 |
東京大学大学院 生産技術研究所 |
研究課題名 |
In vitro毒性試験系に有用な最小細胞集団の構築と機能評価 |
氏名 |
大戸 茂弘 |
所属 |
九州大学大学院 薬学研究科 |
研究課題名 |
In vitro細胞培養における時間薬物動態学評価システムの構築 |
氏名 |
前田 和哉 |
所属 |
東京大学大学院 薬学系研究科 |
研究課題名 |
ヒト肝臓組織サンプルと遺伝子発現細胞を併用した肝臓での薬物の解毒能力および薬物間相互作用の定量的予測法の開発 |
第1回(2008年)
氏名 |
杉林 堅次 |
所属 |
城西大学 薬学研究科 |
研究課題名 |
異なるヒト三次元培養皮膚モデルによる化合物の浸透性 |
氏名 |
黒澤 努 |
所属 |
大阪大学大学院 医学系研究科 |
研究課題名 |
緑色蛍光タンパク質を取り込んだES及びiPS細胞を用いた動物実験代替法の確立 |
氏名 |
Jae Hak Park |
所属 |
ソウル大学 |
研究課題名 |
ウシ角膜混濁試験(BCOP)、鶏摘出眼球(HET-CAM)のバリデーション |
氏名 |
Lee Jeong Ik |
所属 |
東海大学医学部 外科学系整形外科学 |
研究課題名 |
腹腔内注射による麻酔薬の腹腔内投与が内臓臓器に及ぼす有害性および、問題点に関する考察 |
日本動物実験代替法学会 第30回大会で「功労賞」を受賞
2017年11月に開催された日本動物実験代替法学会第30回大会において、これまでの研究助成活動が、日本動物実験代替法学会に大きく貢献したと認められ、当学会より「功労賞」を授与されました。
マンダムは本研究助成を通じて、引き続き動物実験代替法における研究を広く推奨するとともに、当学会の委員会活動への参画および新規の動物実験代替試験法の国際標準化にむけたバリデーション(妥当性検証)研究に対する各研究機関との取り組みなど、代替法分野におけるさらなる研究の活性化を図ることによって、社会に貢献してまいります。
参考
2017年11月27日ニュースリリース
「日本動物実験代替法学会 第30会大会で『功労賞』を受賞」(162KB)
動物実験に対する考え方
マンダムは、動物実験を行わない方針で、
化粧品開発を進めています。
マンダムは、生活者の安全の確保を第一に考えて商品を開発しております。製品等の安全性確認は基本的にヒトを用いた試験(パッチテスト、スティンギングテスト等)および動物実験代替法を活用しており、外注委託を含めて動物実験は実施しておりません。今後も動物実験を行わない方針です。
※万一、社会に対して安全性の説明責任が生じた場合や、一部の国において行政から求められた場合を除きます。
これからもステークホルダーの皆様の貴重なご意見を参考にさせていただき、安全で環境にやさしい商品開発を進めてまいります。