トップメッセージ Top message

皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

マンダムグループは2024年4月より、第14次中期経営計画(以下:MP-14)をスタートいたしました。MP-14は、次期中期経営計画(MP-15)からスタートする次の100年を見据えた成長基盤を構築するフェーズと位置付け、全社を挙げて取り組んでおります。

具体的な取り組みの一つとして、グループ経営体制を推進させるためにCxO制度を採用し、グループ連結での収益を最大化するために、各CxOが全体最適で考え、実践できる体制を構築しました。

また、全社横断でのバリューチェーンの抜本的見直しによる収益性の改善プロジェクトを2024年1月より日本を皮切りに始動しております。商品の適正価格、採算性、原材料の調達先、社内の会議体制に至るまで、あらゆる部分にメスを入れ、Zero-based thinkingで社員一丸となって取り組んでいる最中です。これらの多様な取り組みを通じて収益性を改善し、そこで生み出した原資を、企業価値の向上に繋がる先行投資や、株主の皆さまへの還元に充ててまいります。

2025年3月期業績について

前期(2025年3月期)の売上高は76,183百万円(前期比4.0%増)となりました。これはインドネシアにおける売上高が減少したものの、日本における売上高が好調に推移したことなどによるものであります。営業利益は1,028百万円(同49.1%減)となりました。これは売上高の増加があったものの、インドネシアにおける売上高の減少および原価率の上昇のほか、販売費および経費が増加したことなどによるものであります。この結果、経常利益は2,180百万円(同26.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,859百万円(同28.5%減)となりました。セグメントごとの経営成績(売上高は外部顧客への売上高)について、日本における売上高は40,354百万円(同6.2%増)となりました。これは主として男性事業の「ギャツビー」ブランドの売上高が好調に推移したことによるものであります。利益面においては、販売費および経費が増加したものの、売上総利益が増加したことなどにより、営業利益は1,606百万円(同172.2%増)となりました。インドネシアにおける売上高は13,430百万円(同8.7%減)となりました。これは主として女性事業の「PIXY」ブランドおよび「ギャツビー」ブランドの売上高が減少したことによるものであります。利益面においては、主として原価率が上昇したことにより、営業損失は1,810百万円(前期は25百万円の営業損失)となりました。海外その他における売上高は22,398百万円(同9.2%増)となりました。これは主として円安により売上高の円換算額が増加したことによるものであります。利益面においては、販売費及び人件費等の各種経費の増加により、営業利益は1,324百万円(同6.5%減)となりました。

当期(2026年3月期)につきましては、日本においてはマーケティング投資の選択と集中によりブランドを育成し売上拡大を図ります。また、引き続きZero-based thinkingで様々な角度から収益性の改善に取り組み、M&Aや業務提携による新たなビジネスの可能性の追求など、新たな成長エンジンを模索してまいります。インドネシアにおいては、ヘアスタイリングや女性コスメティックへの重点的なマーケティング投資を実行し大幅な売上拡大を目指します。また、人員の適正化を図るとともに、日本と同様に収益性改善活動を開始し利益回復につなげてまいります。海外その他においては、独自の価値提案を実現できる新製品による売上拡大、ブランドの強みを活かした販売戦略の実行により高い売上高成長率を維持してまいります。

最後に、皆さまにおかれましては、引き続きこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年5月

代表取締役 社長執行役員
西村 健