mandom - 株式会社マンダム
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Management policy経営方針
トップメッセージ

皆さまには平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
代表取締役 社長執行役員の西村健です。
国内は今年5月に新型コロナウイルス感染症が第5類に移行し、ようやく世の中もコロナ禍以前の生活を思い出し、取り戻し始めました。また7月からは記録的な猛暑が続き、東京都心では9月末になっても猛暑日を記録する厳しい暑さとなったことも記憶に新しいかと思います。アジアでは日本に先立ち昨年から市場のリオープニングが進んでおり、既にコロナからの回復フェーズを過ぎ、コロナ前よりも成長する国も見られます。一方で昨年のロックダウンから思うように回復が進まない中国やインフレの影響を受けるインドネシアなど、国によって状況は様々です。
このような状況のもと、当社グループはVISION実現のため「変革・挑戦」期と位置付けた第13次中期経営計画の最後の年である今期、次期中期経営計画も見据えて事業を推進しております。今年の2月、ヤング男性向けコスメブランド「ギャツビー」より、新たなスタイリングシリーズ「メタラバー」を発売しました。社会の様々な変化に伴い、あらゆる面で効率と効果を求めるヤング男性に対して、機能性はもちろんのことながらコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスに優れた新ラインを発売することで、スタイリング市場の拡大と活性化を図っており、8月にも追加アイテムを発売し、今後も継続的に育成をしていきます。また近年、製品ポートフォリオの転換を図っており、男性スキンケア製品に注力しています。昨年8月に発売した「ルシード 薬用パーフェクトスキンクリームEX」が営業の店頭考働の甲斐もあり売れ行きが大変好調です。8月からは新しくブランドアンバサダーとしてオダギリジョーさんを起用しました。「ルシード」のブランドメッセージである『自分が好きな、自分であろう。』を体現していただき、「ルシード」ブランドとして引き続きミドル男性に寄り添う製品・サービスを提案してまいります。女性向けでは、コスメブランド「ビフェスタ」がコロナ禍からの回復が順調で、シート剤型を中心に、昨年発売したクレンジングバームや泡洗顔も好調に推移しています。日本及び世界のクレンジング市場は既にメガブランドがひしめきあっていますが、ビフェスタは現代女性の多忙な日々に寄り添い、ビフェスタにしかできない価値提供を今後も続けていければと考えます。海外においてはACGI社が昨年に続き売上を順調に伸ばしており、既にコロナ禍以前の実績を越えて成長フェーズに入っています。今後、当社が持つ既存の強みとのシナジーを生み出していければと考えます。いよいよ今期は今の第13次中期経営計画の最終年度となり、来期からは節目の創業100周年となる2027年に向けた第14次中期経営計画がスタートします。これまでの延長線ではなく新たなことにチャレンジして、常にアクティブでいてこそ新たな価値が創造できると思いますので、企業理念にもある通り奔放に大胆に、生活者の皆様に新たな価値を提供してまいります。
2024年3月期 上半期業績について
当上半期は、前年同期に比べ売上高は、13.7%の増収となりました。営業利益は16億45百万円となり、大きく増益いたしました(前年同期10億38百万円の営業利益)。親会社株主に帰属する四半期純利益は、15億84百万円という結果となりました。各セグメントの売上高につきましては、日本は主軸である男性スタイリング剤の売上回復と、フェイシャルペーパーやボディペーパーといったデオドラント剤型の売上増が実績を底上げし、6.0%の増収となりました。インドネシアにおきましては、インフレの影響で消費行動にも影響があり、7.9%の増収となりました。海外その他におきましては、昨年に引き続きマレーシアで女性コスメを販売するACGI社を筆頭に全体的に伸長し、円安も助けとなり36.8%の増収という結果となりました。また営業利益については、日本とインドネシアで原価と費用の増加により減益となりましたが、海外その他において売上増と増収効果に加え、円安影響による円換算額の増加により、全体で増益となりました。
2024年3月期 下半期について
下半期につきましては、国内で「ギャツビー」スキンケア、「ルシードエル」ヘアケアの強化、海外では「ギャツビー」の堅調な売上拡大と為替影響により売上高の拡大を見込んでおります。また、引き続き国内外で強化しておりますEコマースの展開と日本の来年春の新製品により、売上回復に取り組んでまいります。
最後に、皆さまにおかれましては、引き続きこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役 社長執行役員
西村 健