大学・大学院との共同研究 Joint Research with Universities and Graduate Schools

「大阪大学大学院 薬学研究科との共同研究講座」

大阪大学大学院 薬学研究科に「先端化粧品科学共同研究講座」(共同研究講座)を設置

2015年6月、国立大学法人大阪大学とマンダムは、大阪大学大学院 薬学研究科に「 先端化粧品科学共同研究講座 」(共同研究講座)を設置しました。
生活者満足を満たす革新的な独自技術の創出に向けたオープンイノベーションを加速させるために、共同講座は新設された大阪大学薬学4号館へ2022年3月に移転し、リニューアルしました。新ラボは、ミーティングスペースの拡充や新しいコンセプトの実験スペースの設置など、オープンイノベーションの加速をテーマにしています。

共同研究講座では、近年発展の著しい再生医療分野などの最先端技術を駆使し、次世代の機能性化粧品や医薬部外品などへの応用・創出に取り組んでいます。2023年度は、大阪大学兼任教授2名、招へい教授1名、特任准教授2名、招へい准教授1名、特任助教2名、非常勤招へい教員3名、非常勤招へい研究員2名、非常勤職員1名、共同研究員10名、大学院生10名の総勢34名で研究を行っています。
本共同研究講座を通じて、化粧品科学に関する研究の発展、研究者・技術者の育成にも貢献したいと考えています。

大阪大学大学院 薬学研究科

中央実験室
実験中
培養人皮膚細胞

[コメント]
大阪大学大学院 薬学研究科長・薬学部長 小比賀 聡 教授
大阪大学は適塾・懐徳堂以来、市民に支えられ、発展してきた大学です。「地域に生き、世界に伸びる」をモットーとし、基礎研究だけでなく、社会実装を目指した応用研究にも注力しています。
大阪大学大学院 薬学研究科・薬学部にとって初の共同研究講座として発足した「先端化粧品科学(マンダム)共同研究講座」は、2023年6月で8年となりました。2022年3月には新築の薬学4号館に移転し、オープンイノベーションの拠点として新たなスタートを切っています。基礎科学の成果を社会に還元し、人々の幸せに貢献するため、新しい価値と未来の創造に取り組んでいただくことを期待しています。

アジアにおける技術のグローバルネットワークを広げる取り組み

マンダムでは、アジアにおける技術のグローバルネットワークを広げる取り組みの一つとして、アジアの大学からの若手教員の大阪大学大学院薬学研究科への招へいに積極的に協力しています。
この先端化粧品科学共同研究講座を拠点としたアジアにおける技術のグローバルネットワークを広げる取り組みは、今後、以下のような価値創造につながると考えています。

今後に期待される価値創造

  • 優秀なアジア人研究者の知の結集によるイノベーション
  • アジアの大学との共同研究による技術開発

これまでの実績

[2022年度]

  • 受け入れ:2名
  • 対象大学:インドネシア ガジャマダ大学、アイルランガ大学

[2021年度・2020年度]

  • 受け入れ:0名

新型コロナウイルス感染拡大のため、受け入れ不可能となりました。

[2019年度]

  • 受け入れ:2名
  • 対象大学:インドネシア バンドゥン工科大学、アイルランガ大学

[2018年度]

  • 受け入れ:2名
  • 対象大学:インドネシア バンドゥン工科大学、アイルランガ大学

[2016年度]

  • 受け入れ:1名
  • 対象大学:インドネシア バンドゥン工科大学(Institut Teknologi Bandung 通称:ITB)

大阪大学は、2014年9月に 文部科学省によるスーパーグローバル大学創成支援事業 のタイプA型(トップ型)に採択されるなど世界中の大学と連携されております。
なお、大阪大学によるスーパーグローバル大学創成支援事業の構想-GLOBAL UNIVERSITY 「世界適塾」-の取り組みについては、以下のウェブサイトをご参考ください。

クロスアポイントメント制度に関する協定の締結

2018年8月、国立大学法人大阪大学とマンダムは、大学と企業の共創を主眼として継続的かつ多面的な連携をさらに推進することを目的としてクロスアポイントメント制度に関する協定を締結しました。

この協定において、マンダムの女性社員1名がマンダムの業務に従事する一方、大阪大学大学院薬学研究科にも所属し、特任助教(常勤)として「先端化粧品科学共同研究講座」において「海外教員との国際共同研究及び当該研究を通して学生への研究指導」の業務に従事しています。
詳しくは以下のニュースリリースをご参考ください。

また、2020年3月1日付けで、2例目となるクロスアポイントメント制度に関する協定を締結しました。
この協定においても、マンダムの女性社員1名が、大阪大学大学院薬学研究科にも所属し、「動物実験に依らない安全性試験方法の構築」の研究に従事しています。
詳しくは以下のニュースリリースをご参考ください。

産学連携促進にむけたセミナー・研究会の開催

マンダムでは、産学連携によるオープンイノベーションの促進を目的とし、「先端化粧品科学共同研究講座」の取り組みを紹介するセミナーや研究会の開催に協力しています。

開催履歴

※敬称略

2022年11月24日 第54回大阪大学公開講座2022

演題 個性と多様性の町、大阪が生み出す大学発の化粧品
演者 藤田 郁尚
大阪大学大学院 薬学研究科 招へい教授/株式会社マンダム 基盤研究所 ライフサイエンス研究室長

2021年8月21日 第30回日本外来小児科学会

テーマ ワクチン、アジュバント研究から生まれた新しい皮膚-温泉免疫学の新展開
座長 藤田 郁尚
大阪大学大学院 薬学研究科 招へい教授/株式会社マンダム 基盤研究所 ライフサイエンス研究室長

演題1 ワクチン、アジュバント研究から生まれた新しい皮膚-温泉免疫学の新展開
演者 石井 健
東京大学医科学研究所 ワクチン科学分野 教授医薬基盤健康栄養研究所 モックアップワクチンプロジェクト​

演題2 細胞の感覚センサーTRPM4~肌の免疫反応における機能と温泉由来の新規活性化剤について
演者 齋藤 香織
大阪大学大学院 薬学研究科 特任助教/株式会社マンダム 基盤研究所 ライフサイエンス研究室

2019年10月12日 第46回日本脳神経看護研究学会

テーマ 夕方の『疲れ顔』改善へアプローチ~新発想のセンサーサイエンス理論~
座長 藤田 郁尚
大阪大学大学院 薬学研究科 招へい准教授/株式会社マンダム 基盤研究所 ライフサイエンス研究室グループリーダー

演題1 「疲れ顔」に見えてしまう要因について
演者 山口 あゆみ
株式会社マンダム 基盤研究所 生理解析研究室グループリーダー​

演題2 細胞の感覚センサー“TRPM4”活性化による肌の免疫コントロール技術の開発について
演者 齋藤 香織
大阪大学大学院 薬学研究科 特任助教/株式会社マンダム 基盤研究所 ライフサイエンス研究室

2019年3月16日 第92回日本薬理学会年会

テーマ 化粧品のライフサイエンス研究と産学連携によるオープンイノベーション
座長 藤尾 慈
大阪大学大学院 薬学研究科 教授

演題1 最先端化粧品科学の挑戦 Challenge for Advanced Cosmetic Science
演者 岡田 文裕
大阪大学大学院 薬学研究科 招へい教授/株式会社マンダム 基盤研究所所長​

演題2 新技術で経皮吸収の限界に挑む
New Strategy to break through limit of transdermal drug delivery
演者 徳留 嘉寛
城西大学薬学部/城西大学大学院薬学研究科 教授

産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)に参加

オープンイノベーションの一環として、科学技術振興機構が推進する「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA)」に参加し、要時生成型二酸化塩素(MA-T)の幅広い応用の基礎となる基盤化学を。産学の連携先と協力して推進。

先端化粧品科学共同研究講座での研究成果について

先端化粧品科学共同研究講座では、革新的な化粧品を生み出すため、日々研究を行っています。その研究成果については、ニュースリリースなどで、適時、ご報告させていただきます。