サステナビリティ上の重要課題（マテリアリティ） Important Sustainability Issues (Materiality)

重要課題4 持続可能な地球環境への取り組み

コミットメント

循環型社会への移行を目指し、脱プラスチックを含めた製品のライフサイクルにおける環境負荷低減への取り組みを進めます。
特に温室効果ガスの削減については、2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロの実現を目指します。

近年、気候変動やプラスチック海洋汚染問題に代表される環境問題は、その深刻度が年々増しており、2021年に発表された「気候変動に関する政府間パネル」（IPCC）の第6次評価報告書では、「人間の影響が大気、海洋および陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」とされ、近年頻発している猛暑や大雨などの極端現象の増加にも人間活動の影響が現れていると結論されました。

生活者・投資家等をはじめとしたステークホルダーの地球環境に対する意識が強くなっていることからも、将来の当社の事業活動の継続性にも影響を与えるものと認識しており、企業として地球環境への取り組みを推進させることが、企業価値の向上につながると考えております。

取り組み

製品の環境配慮

製品の環境配慮基準

わたしたちマンダムグループは、環境配慮を商品価値の一つと位置付け、マンダムグループ環境配慮製品基準に則り、社会から共感の得られる価値づくりへの取り組みを進めています。また、この基準については、今後の国内外の動向や技術的な最新情報、多様なステークホルダーの皆さまからのご意見や期待・要請を参考にさせていただきながら、継続的に更新してまいります。

ライフサイクル区分	対応する環境問題	環境配慮基準
原材料調達	生物多様性保全/森林保全	内箱・個箱・能書・説明書などの紙資材に古紙パルプ配合率80%以上の再生紙を使用した製品
		内箱・個箱・説明書などの紙資材にFSC^®認証紙を使用した製品
		その他国際的な環境認証制度や指標などをクリアした原料・資材を使用した製品
	気候変動/脱炭素・CO₂削減	容器包装資材に植物由来資材バイオマス度25%以上を使用した製品
		ラミネート包装材に植物由来資材バイオマス度10%以上を使用した製品
		容器包装資材にリサイクル原料使用率25%以上を使用した製品
製品の使用		ラミネート包装材にリサイクル原料使用率50%以上を使用した製品
		基準品と比較し、使用時にドライヤー使用電力、給湯器ガス使用量など20%以上削減の製品
	水資源使用量の削減	基準品と比較し、使用時に水資源使用量20%以上削減の製品
廃棄	廃棄物の削減	基準品と比較し、本体容器包装資材の削除、または軽量化・薄肉化など10%以上削減の製品
		基準品と比較し、1個箱の削除または軽量化10%以上削減の製品
		本体容器重量と比較し、容器重量が50%以上削減の詰め替え製品
	プラスチック廃棄物の削減	石油由来プラスチック樹脂製資材から代替資材（紙・ガラスなど）へ切り替えした製品
その他	リサイクル循環型経済への対応	分別廃棄への対応と単一素材（モノマテリアル）を使用した製品

(注)

上記項目を一つ以上満たす商品を環境配慮製品とする。
基準品は環境理念を改訂した2016年の製品。

（FSC® N003667）

プラスチック廃棄物削減に向けた取り組み

化粧品を含めたさまざまな分野で多く使用されているプラスチック包装は、軽量で耐久性があり、加工もしやすいというメリットがある一方で、もし適切な廃棄・管理がなされずに海に流れ込むと、いわゆる「海洋プラスチック」となり、生態系への影響の懸念も大きくなっています。また、化石資源由来のプラスチックは製造過程や焼却処理された際に大量のCO₂が排出されるため、地球温暖化の一因とも言われています。

マンダムグループは、製品の環境配慮において特にプラスチック廃棄物の削減を最優先課題と位置付け、4R（Reduce：使用量・排出量の削減、Reuse：再使用、Recycle：再利用、Renewable：再生可能材料への代替）による取り組みを強化し、化石資源由来のプラスチック使用の削減を通じた社会課題解決に取り組んでまいります。