CSR活動情報
2019年(平成31年)
2019年2月19日

ステークホルダー・ダイアログの取り組み

WWFジャパンさまにご協力いただき「サステナビリティ勉強会」と「ダイアログ」を開催しました。

2019年1月25日

労働慣行/労働安全衛生の取り組み

「株式会社マンダムウィル」が特例子会社認定を取得しました。

2019年1月18日

コミュニティ参画・発展/動物実験代替法の取り組み

日本動物実験代替法学会 第31回大会にて研究成果を発表しました。

2019年1月18日

コミュニティ参画・発展/教育支援の取り組み

支援学校・支援施設にて「身だしなみ教室」を開催しました。

2019年2月19日

ステークホルダー・ダイアログの取り組み

WWFジャパンさまにご協力いただき「サステナビリティ勉強会」と「ダイアログ」を開催しました。

 2018年12月18日(火)、国際的な環境問題とグローバル企業の動向に詳しい有識者の方々にご協力いただき、本社にて「サステナビリティ勉強会」と「ダイアログ(対話・意見交換)」を開催しました。

2018-1218_photo01.jpg

 今回の取り組みは、以下のマンダムグループ考働原則、マンダムグループCSR重要課題(第2版)、および国連グローバル・コンパクト(UNGC)の10原則、グローバル企業として尊重すべき国際行動規範や国際的枠組みへの対応と具現化を目的として開催いたしました。


 ~マンダムグループ考働原則~
 社会との共存・共生・共創mandom_ci.jpg

~マンダムグループCSR重要課題(第2版)~
 課題No.06 「製品・サービスの環境配慮」
 課題No.07 「脱炭素社会の実現に向けた取り組みの推進」
 課題No.08 「生物多様性の保全」
 課題No.09 「循環型社会形成の推進」
 課題No.13 「新しい社会のパラダイムの感知と貢献」
 課題No.14 「社会との価値共創の実現」 

~国連グローバル・コンパクトの10原則~ungc_logo_new.jpg
 原則07 「企業は、環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持すべきである」
 原則08 「企業は、環境に関するより大きな責任を率先して引き受けるべきである」 
 原則09 「企業は、環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである」

~持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)~sdgs_12_13_14_15_17.jpg
 目標12 「つくる責任つかう責任」
 目標13 「気候変動に具体的な対策を」
 目標14 「海の豊かさを守ろう」
 目標15 「陸の豊かさも守ろう」
 目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」

~コーポレートガバナンス・コード(東京証券取引所 2018年6月改訂版)~
 基本原則2 「株主以外のステークホルダーとの適切な協働」


 

 サステナビリティ勉強会では、国際的な環境NGOであるWWFジャパンの池原庸介さまにご協力いただき、「サステナビリティ(持続可能な社会の実現)をめぐる国際社会の潮流と企業に期待される対応~脱炭素社会に向けて企業はどのように取り組んでいくべきか~」をテーマにした講演会を実施し、社員64名が参加しました。


公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)img_0111_c2_181218.jpg
自然保護室 気候変動・エネルギーグループ プロジェクトリーダー 池原庸介さま
企業で環境関連の業務に従事した後、英エディンバラ大学で気候変動科学の研究に従事。
2008年より現職。企業の温暖化対策ランキングプロジェクトなどを通じ、主に気候変動分野における企業協働に取り組んでいる。
グリーン電力証書制度諮問委員。法政大学人間環境学部非常勤講師。


 

 今回の勉強会の直前(2018.12/2~14)にポーランドでCOP24(国連気候変動枠組条約第24回締約国会議)が開催され、パリ協定の詳細なルール(実施指針)が採択されたこともあり、池原さまのご専門である気候変動対策の分野について、国連や各国政府、国際的なNGOや企業の動向など最新情報も含めて解説をいただきました。

 また、気候変動対策・脱炭素社会の実現に向けた課題とともに、わたしたちの事業活動を支えているパーム油や紙、段ボール等の供給源である森林資源の保全など、自然資本の持続可能性に向けた国際的な取り組み(RSPO、FSC)や、最近、最も注目されているプラスチック問題についても解説をいただきました。
 特に、プラスチック問題については、洗顔料などに含まれるマイクロプラスチックビーズ、ストローやレジ袋、ペットボトルなどによる海洋汚染の問題が報道されていますが、これらの問題の背景にある増え続けるゴミの問題や資源ゴミ、プラスチックゴミのリサイクル処理の国内外の実情、「減プラスチック社会への転換」や「循環型経済(サーキュラー・エコノミー)」を目指した国際社会の動きについての解説は、非常に興味深い内容でした。2018-1218_photo02.jpg

 勉強会の最後には、具体的な企業事例やそれらを支援・評価する官・民協働による国際的な取り組みなどを紹介いただきながら、企業の取り組みにおいて重視されている3つのポイント、「長期ビジョンと野心的目標(チャレンジ)」を広く社会に向けて発信することの意義やメリット、「バックキャスティング」などについて解説いただきました。

~企業の取り組みにおいて重視されている3つのポイント~

  1. 長期的なビジョンと削減目標を打ち出しているか?
  2. 製品・サービスのライフサイクル全体で排出削減に取り組んでいるか?
  3. 再生可能エネルギーの活用、普及に積極的であるか?

 


 

 講演会の終了後、 WWFジャパンの池原さまに加えて、BASFジャパンの加納潤子さまにもご参加いただき、弊社の環境推進分科会のメンバーを中心とした社員とのダイアログを行いました。


BASFジャパン株式会社 経営推進本部 経営推進室 加納潤子さまimg_0210_c2_181218.jpg
BASFジャパン化粧品技術サービスラボにて処方開発・性能評価に従事した後、パーソナルケア製品マーケティングを担当。2013年よりケア・ケミカルズ事業部アジアパシフィック地域のサステナビリティ担当としてBASF 東アジア地域統括本部(香港)に駐在。2016年、BASFジャパン経営推進本部ジャパンイノベーションチームに帰任。2018年より、BASFジャパンのサステナビリティ戦略&プロジェクトに従事。
BASFは、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く化学企業。2018年9月の国連グローバル・コンパクトのリーダーズサミットにおいて、「国連グローバル・コンパクト・リード企業」および「SDGパイオニア」として認定されたほか、2018年11月にはCO2排出量増加を伴わない高収益成長を目指す新たな企業戦略を発表。


 ~ダイアログ参加社員~2018-1218_photo05.jpg
 購買部 購買開発課 塩見祐子
 購買部 購買開発課 江藤慎一郎
 技術開発センター 包材開発室 室長 山崎貴史
 技術開発センター 技術管理室 汐見悦志
 福崎工場 次長 太田旬一
 商品企画部 大谷希理加
 総務部 課長 渡邉善弘
 CSR推進部 CSR推進室 西山 掌(司会進行)

~オブザーバー~
img_dialogue_20181218_08.jpg 取締役 北村達芳
 執行役員 技術開発センター 所長 椿原 操
 購買部 部長 村治得人
 総務部 部長 木田 厚
 CSR推進部 部長 前川貴志
 福崎工場 生産業務課 内田典克
 技術開発センター 包材開発室 谷 修治 ... ほか

 

 ダイアログでは、「長期ビジョンと野心的目標」や「バックキャスティング」に焦点を当てた対話・意見交換を行い、さまざまなアドバイスをいただきました。
 冒頭にWWFジャパンの池原さまより、再度、長期ビジョンと野心的目標を企業の姿勢として広く社会に発信する意義やメリットについて、実際の企業事例をもとに前半の勉強会よりもさらに詳しい解説をいただきました。
 また、BASFジャパンの加納さまからは、同社が2018年11月に国際社会に向けて発表した企業戦略の背景や目的、企業戦略の達成とサステナビリティの実現との両立に向けた現場での実務などについてご紹介いただきました。
 参加した社員からは、「現状では不可能と思われる野心的目標を設定して広く社外に発信する意義と目的がようやく理解できた」、「他社が2050年のような超長期の目標を策定し次々と公表している状況と背景がわかった」、「技術革新やイノベーションに必要なこと、社外の多様なステークホルダーとの共創関係の重要性が理解できた」などのコメントがありました。


 

 バックキャスティングとは、「将来のあるべき社会の姿を想定し、そこから現在を振り返ることで、そこに辿り着くために今後必要となる行動を考え実施する手法」のことで、スウェーデンの環境NGOナチュラルステップが提唱したものです。
 「将来のあるべき社会の姿」を目指した社会・環境課題の解決やサステナビリティの実現に向けて設定される野心的目標は、自分たち(例えば弊社)だけでは達成できません。長期ビジョンと野心的目標に「チャレンジ」する企業として、その姿勢を広く社会に打ち出すことにより、企業は、社会から認識され、評価・支持され、サプライヤーや取引先、研究機関、NGOなどを含めた多様で幅広いステークホルダーの皆さまとの共創関係が生まれ、不可能を可能にするイノベーションの創出に向けた協働体制に繋がります。

 今回のサステナビリティ勉強会とダイアログは、環境課題の解決に向けた国際的な取り組みと長期ビジョンからバックキャストした野心的目標を社会と共有する意義について理解を深めるとともに、マンダムグループの考働原則である「チャレンジ・チェンジ・イノベーション」、「社会との共存・共生・共創」の実現に向けて、今から何をすべきかを考える良い機会になったと思います。
 CSR推進部では、CSRの基本考働である外部との対話・意見交換を通じて、今後も、多様で幅広いステークホルダーの皆さまからの期待・要請に応えるCSR推進とサステナビリティの実現に努めてまいります。

 ご協力いただきましたWWFジャパンの池原さま、BASFジャパンの加納さま、ありがとうございました。

2018-1218_photo08.jpg

 


[コメント] WWFジャパン 池原庸介さまimg_0125_c2_181218.jpg
 世界がパリ協定の下で『脱炭素社会』を目指し取り組みを加速させる中、その動きを強力に後押ししているのがESG投資といえます。かつてはコストと見られることもあった環境対策ですが、近年はむしろ本業においてもサステナビリティを落とし込んでいる企業が評価されるようになっています。
 マンダムグループでは、トップのメッセージとして、「これまでの積み重ねや従来のやり方だけでは未来を見出すことは困難であり、自らが未来を作り出すこと」の重要性を伝えています。その意味で、「考働レポート」は望ましい未来を社内外のステークホルダーとともに具現化していくためのツールと見ることもできます。既に創業100周年(2027年)を見据えた新しい企業理念とビジョンを発表し、環境分野での目標も策定するなど、着々と取り組みが進んでいると感じます。
 今後はさらに時間軸を延ばし、2050年やそれ以降といったより長期の視点で自社がどうありたいと考えるのか、本業やESG要因における「あるべき姿」を描いていただきたいと思います。そして、そこからのバックキャスティングによって導かれる結果と2027年目標を照合し、必要に応じて後者を軌道修正することも大切です。「あるべき姿」を描く際は、今後生じ得る気候関連リスク等に照らし合わせ、将来の各時点において、事業構成や製品のラインナップは今のままでよいのか、使用する原材料やエネルギーは今のままでよいのか等々、全社的な議論が望まれます。
 長期でのビジョン・目標は、一度策定すれば終わりではなく、国内外の最新動向を踏まえて数年に一度は妥当性を再点検する必要があります。前提となる科学の知見は時とともにアップデートされ、ステークホルダーからの要求、期待値も変化していくからです。今後もぜひ「社会との共存・共生・共創」の考働原則に従い、ステークホルダーとの対話を続けていただければと思います。


[コメント] BASFジャパン株式会社 経営推進本部 経営推進室 加納潤子さまimg_0037_c1_181218.jpg
 サステナビリティは事業を行う上での基本となっています。例えば、国際的な取り組みである気候変動対策のような長期的課題はビジネスという仕組みがあってこそ、真に解決することができるものです。
 サステナビリティ経営の推進は戦略と組織、そして社内外でのダイアログがカギとなりますが、なかなか容易には進みません。BASFも何十年という月日をかけてサステナビリティへの取り組みをし続けてまいりましたが、各地域・国で発足している気候変動対策・脱炭素社会にむけた課題、プラスチック問題・海洋汚染問題などの国際的な取り組みに関するイニシアチブやアライアンスへの対応など今現在の大きな課題を含め、やるべきことは山積みです。
 マンダムグループではCSR重要課題の設定と長期目標に向けた「考働計画」が明確で大変わかりやすくまとめられています。今回の勉強会とダイアログに参加させていただき、長期にわたり「テクノロジー」と「心」で商品開発・提供をしてこられたマンダムグループの社員の皆さまがCSR課題の理解に積極的で、様々なアイデアを出されて考働計画に取り組まれていることに感銘を受けました。オープンダイアログ形式で部門を越えて社員の方々が課題や意見を活発に話し合える企業体制と雰囲気が素晴らしいと思いました。
 サステナビリティを実現するためには、パートナーと共に推進するバリューチェーン全体におけるイノベーション、継続的な向上、責任ある行動が欠かせません。ドイツと日本では、経営、市場、規制、習慣など様々な違いがありますので、BASFジャパンもドイツ本社と同じように進めることは容易ではありませんが、民間企業、公的機関、市民組織が力を合わせるためのフレームワーク(SDGs)を元に、あらゆる分野でコラボレーションができること、そしてそれが市場での成功につながることを確信しております。


[社員コメント] 購買部 購買開発課 塩見祐子01_0138_c2_181218.jpg
 2018年は、1月に中国政府がこれまで世界中から受け入れていた資源ゴミの輸入を禁止したことに端を発し、大手飲食店の「プラスチック製ストロー全廃」など、社会生活における環境配慮についての意識が急速に高まった1年であったように思います。弊社のものづくりにおいても、これまで以上に環境負荷低減という視点が要求されていくでしょう。環境配慮型の原材料は、まだまだ安定供給やコスト面から課題のあるものが多いという印象ですが、今回の勉強会、ダイアログでは、これらの課題を解決するためには、企業の取組体制はもちろん、具現化のためのテクノロジーが不可欠であるということを、事例を通じてお示しいただきました。情報アンテナを常に張りながら、自身の業務を進めてまいりたいと思います。


[社員コメント] 購買部 購買開発課 江藤慎一郎02_0128_c2_181218.jpg
 今回、あらためて国際社会におけるプラスチック問題の高まりについて再認識することができました。弊社においても、中味成分や包装材料、生活者の手に届けるまでのデリバリーにおいても石油由来原料が使われています。安価に生産ができ、かつ高い利便性があるがゆえに、人類の発展と共に、大量生産・大量消費につながり、現在の地球上の環境問題(CO2や海洋プラスチック問題)が作り出されたとも言えます。今すぐに石油由来原料を使うことなく化粧品製造はできませんが、購買部として取引先さまと協働し、3R(Reduce、Reuse、Recycle)で一番優先されるReduce(減量)を賢く行い、さらに環境負荷が低減できる製品作りを今後行っていければと考えます。


[社員コメント] 技術開発センター 包材開発室 室長 山崎貴史03_0153_c2_181218.jpg
 WWFジャパンさまの「減プラスチック社会提言書」には、2030年までに「減プラスチック社会」への構造転換を図ると明記されています。プラスチックの削減には2つの目的があると考えます。CO2の排出量を減らすこと、もう1つは海洋プラスチック問題を解決すること。化粧品の包材には気密性が要求されるものがあり、紙素材などに置き換えるには何らかのコートが必要になると想定されます。目的を見失わずLCA(Life Cycle Assessment)の視点でCO2の排出量が増えないか確認していきたいと思います。また、「プラスチック廃棄ゼロ」のような挑戦的で野心的な目標を達成するためには、バックキャスティング思考と技術革新が求められます。技術革新を協力会社と協働して探求するように考働していきたいと思います。


[社員コメント] 技術開発センター 技術管理室 汐見悦志04_0149_c2_181218.jpg
 WWFさまの環境保護に関する広範囲の活動を基に説明いただき、サステナビリティに関する取り組み方、姿勢について大変勉強になりました。まず長期ビジョンと目標を設定、そして、それに向かって取り組みをバックキャスティングで計画し進めていく方法は、弊社の「VISION2027」のありたい姿に向けた取り組みともマッチしたアプローチ方法であり、理解できました。個々の企業単独での取り組みではなく、パートナー企業さま、そしてサプライチェーン全体へと活動が広がるよう、取り組みを進めてまいりたいと思います。


[社員コメント] 福崎工場 次長 太田旬一05_0217_c2_181218.jpg
 2018年4月に福崎工場に赴任して、今回、初めてサステナビリティ勉強会とダイアログに参加し、非常に勉強になりました。特に、環境への取り組みにおける工場の役割の多さと期待の大きさには大変驚きました。今後も企業活動を進めていく中で、環境に配慮した生産工場としての重要性を認識し、工場としてできることを積極的に推進してまいります。国際規格(ISO14001)の遵守をはじめとする福崎工場の環境方針に沿って環境活動を推進してまいります。また、2020年11月に予定されている福崎工場の環境に配慮した新生産棟の稼動につなげていきたいと思います。


 [社員コメント] 商品企画部 大谷希理加06_0181_c2_181218.jpg
 業務でマイクロプラスチック課題に対応するスクラブ洗顔の開発に携わっていたこともあり、海洋プラスチック問題やサステナビリティへの関心は以前から持っていました。しかし、今回、勉強会であらためて海洋生物への深刻な被害状況や、海に廃棄されたプラスチックが分解されるまでにかかる膨大な時間(ペットボトル1本が分解されるのに400年!)などの事実を目の当たりにして、我々は個人としても企業としても、もっと真摯に、そして積極的にこうした問題に取り組まねばならないと強く感じました。今や企業の環境に対する姿勢や取り組みはダイレクトに生活者からの評価として反映される時代です。環境対応も商品の価値として生活者に届けるものづくりを行いたいと思います。


[社員コメント] 総務部 課長 渡邉善弘07_0206_c2_181218.jpg
 今回のサステナビリティ勉強会とダイアログに参加させていただいて、新聞報道等で知る断片的な知識を体系的に整理することができました。企業を取り巻く環境は、変化を続けており、短期的な利益追求はステークホルダーからの支持を得ることができないようになってきました。近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資という概念も広く知られてきており、企業としてサステナビリティに向けた取り組みを発信していかなければ、投資家(株主)からも支持を得られない時代になってきています。マンダムの考働原則である「社会との共存・共生・共創」を再認識する貴重な機会になりました。

 

 

2019年1月25日

労働慣行/労働安全衛生の取り組み

「株式会社マンダムウィル」が特例子会社認定を取得しました。

 株式会社マンダムは、多様な人財の活用、及び雇用の拡大を目的として2018年8月に「株式会社マンダムウィル(以下マンダムウィル)」を設立しました。この度、そのマンダムウィルは、障害者雇用促進法に定める特例子会社の認定を2018年12月17日付で取得しました。詳しくは、以下のニュースリリースをご参照ください。

2019年1月21日ニュースリリース
2018年8月に設立した「株式会社マンダムウィル」が特例子会社認定を取得

 

 マンダムウィルでは、障がい者や再雇用者が無理なく長期的に且つ意欲的に就労ができるように、多様な能力や特性に合わせて業務を振り分けたり、通院などを考慮して時間単位での年休取得を可能にするなど、多様性に合わせて環境や制度を整備しています。また仕事を通じて自己成長ができるよう人財育成にも取り組んでいます。

 マンダムグループは、多様性を受け入れ、個々の能力を最大限に発揮し、企業と社員が共に成長できるように、「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進しています。今後も、全社員が「人財」となり、働きがいを得て活躍できる会社の実現に向けて人財育成や環境・制度の整備に取り組んでまいります。

2019-0121mandomwill.jpg

特例子会社認定書授与式

 

2019年1月18日

コミュニティ参画・発展/動物実験代替法の取り組み

日本動物実験代替法学会 第31回大会にて研究成果を発表しました。

 2018年11月23日(金)~25日(日)の3日間、熊本の崇城大学にて日本動物実験代替法学会 第31回大会が開催されました。今回の大会では、8つのシンポジウム、82演題のポスター発表があり、マンダムにおいても「マンダム動物実験代替法国際研究助成報告会」の開催と共同研究を含めた2つの研究成果の発表を行いました。

2018-1124_photo_01.jpg 2018-1124_photo_02.jpg

 マンダムでは、2008年より動物実験代替法研究テーマに対する研究助成を実施しており、研究助成を通じて国内外の代替法研究の活性化を図ることに貢献してきました。さらに、2013年3月には動物実験を実施しない方針を表明しました。また「マンダムグループ考働規範(2018年度改訂版)」においても、「わたしたちは、商品の品質確保のための各種実験において、動物愛護の観点から、積極的に動物実験代替法技術の開発に注力し、動物実験を全廃し、実施しない」ことをマンダムグループの方針として全社員に確認しています。

参考:マンダムWEBサイトCSR情報 > マンダムグループのCSR考働 > コミュニティへの参画および発展 > 動物実験代替法に関する取り組み

 

 本大会の報告会では、マンダムが2017年度の第10回公募にて研究助成を行った臼井健二先生、杉浦慎治先生の2件の研究テーマに関する発表がありました。また、マンダムからは、以下のポスター2題を発表いたしました(1題は共同研究先の先生が発表)。


 ~C-SPRA における難水溶性感作性物質に対する適用性の検討~

  • 株式会社マンダム 池田英史(発表者)、高石雅之
  • 株式会社ダイセル 宮﨑洋様、山下邦彦様
  • 甲南大学 濵田芳男先生、臼井健二先生

 

 世の中のすべての感作性物質(※1)を評価できる動物実験代替法を開発し、「かぶれ」などの肌トラブルに対する生活者の不安を解消したい、という想いから4年前に取り組みを開始しました。
 学会から優秀賞を頂いたほどの注目度を集めた本試験方法の精度を高め、今回の報告では多くの感作性試験法の課題である難水溶性成分を、既存の試験方法よりも多く評価でき、非常に有用性が高いことを報告しました。
 ポスターセッションでは人が絶えることなく、活発なディスカッションができました。今後も引き続き評価方法の確立に向けて取り組んでいきたいと思います。
 (※1)感作性物質 : 過剰な免疫反応により皮膚に「かぶれ」や「アレルギー」を起こす化学物質。


 ~三次元培養皮膚モデル LbL-3D Skin を用いた皮膚刺激性試験法のバリデーション研究~

  • 大阪大学大学院 赤木隆美先生(発表者)、村上将登先生、明石満先生
  • 花王株式会社 田口浩之様
  • 株式会社マンダム 池田英史
  • 防衛医科大学 宮崎裕美先生
  • 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング 加藤雅一様
  • 大阪大学医学部附属病院 山田知美先生
  • 国立医薬品食品衛生研究所 日本動物実験代替法評価センター 足利太可雄先生、小島肇先生

 

 化粧品を使用した際、まれに赤みなどの皮膚トラブルが起きますが、このようなトラブルのない化粧品の開発に繋げるべく、産官学協働のLbL(※2)技術を用いた試験法開発チームが昨年度に発足しました。
 LbL技術とは、現在の皮膚モデル(※3)の多くが表皮層のみしか作製できないのに対し、表皮層と真皮層を持つヒトの皮膚に近いモデルを簡便かつ短時間で作製できるという革新的な技術です。この技術を応用することで、より生体に近い反応を捉え、高い精度で皮膚トラブルを予測することが可能になります。
 この取り組みには国の機関である国立医薬品食品衛生研究所からの要請を受けてマンダムも参画し、積極的に研究や議論に参加することで大きく貢献してきました。今回、本技術を用いることで既存の皮膚モデルよりヒトに近い皮膚モデルが作製でき、高い予測精度で皮膚トラブルを捉える可能性を見出しました。今後は試験方法の確立に向けて引き続き取り組んでいきたいと思います。

(※2)LbL(layer by layer) : 異なる処理を加えた細胞を交互に浸漬することを繰り返し、層を積み上げることで3次元組織を作製する手法。
(※3)皮膚モデル : ヒトの皮膚に構造を似せた人工のモデル。ヒトの皮膚の代わりに安全性や有効性の試験に使用される。


 

 現在、様々な分野において動物実験代替法を基本とした試験法の見直しが進んでいますが、まだまだ動物実験代替法だけで安全性を保証することは困難なのが現状です。従って、より精度の高い試験方法の確立が求められており、産官学が共同で試験方法の開発に取り組んでいます。
 このような状況において、マンダム動物実験代替法国際研究助成公募は動物実験代替法開発の推進の一助を担う活動として当学会内でも高い評価を得ております。今後もこれらの活動を推進し、安全安心かつ機能性の高い製品を生活者へ届けられるように全力で取り組んでまいります。

2018-1124_photo_03.jpg

マンダム動物実験代替法国際研究助成金研究報告会終了後の記念撮影にて
写真左から、渡邊(マンダム 製品保証部 評価分析室 室長)、松下先生(大会長 崇城大学副学長)、酒井先生(学会長 東京大学大学院工学系研究科)、井上(マンダム 製品保証部 部長)、臼井先生(甲南大学)、杉浦先生(国立研究開発法人産業技術総合研究所)、秋山(マンダム 製品保証部)

 

2019年1月18日

コミュニティ参画・発展/教育支援の取り組み

支援学校・支援施設にて「身だしなみ教室」を開催しました。

 マンダムでは、知的障がいのある方の自立支援の一環として、就労するにあたり社会で必要とされる“身だしなみ”を身につけていただくことを目的に、「身だしなみ教室」を実施しています。
 2018年10~12月には、下記の支援学校・支援施設で開催しました。

  • 1012日(金)社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会支援センターしらさぎ(参加者:57名)
  • 111日  (木)大阪府立むらの高等支援学校(参加者:27名)
  • 1130日(金)社会福祉法人ライフサポート協会生活訓練つみき(参加者:6名)

2018-1130_01.jpg  2018-1012_03.jpg 2018-1101_05.jpg

 開催にあたってそれぞれのご担当者さまと事前打ち合わせを行ない、支援センターしらさぎさま、大阪府立むらの高等支援学校さまでは、「企業実習や就労時に必要な身だしなみ」に重点を置き、生活訓練つみきさまでは、初の試みとして「イラストを利用した身だしなみチェックシート」を作成し、身だしなみについて視覚的にも解かりやすく学んでいただくことに重点を置き、実施いたしました。
 また、化粧品を使った体験実習では、参加いただいた皆さまが同時に同じ体験をすることで身だしなみの大切さを共有し合うことができたと思います。開催にあたりご協力いただきました、支援センターしらさぎの皆さま、大阪府立むらの高等支援学校の皆さま、生活訓練つみきの皆さま、ありがとうございました。

 後日、大阪府立むらの高等支援学校の生徒の皆さまより授業後の振り返りシートをいただきましたので、その一部を紹介させていただきます。

2018-1101_3.jpg 2018-1101_4.jpg


 【コメント】社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 支援センターしらさぎ 大津 隆一さま2018-1012_02.jpg

 講師の方には、貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。就労を目指している利用者にとって素晴らしい体験となりました。
 2時間という短い時間の中で、『身だしなみ』についてとても分かりやすい説明と、商品を使い実際に体験できたことについては、一人ひとりが大切なことなんだと感じ取れたことが、みんなの表情や様子を見てうれしく思いました。中には普段、表情を変えられない方が代表でモデルをされ、みんなから「綺麗!」や「綺麗になった!」等の声かけがあり、席に戻られるときの本人の嬉しそうな笑顔はこれまで見たことのない素晴らしい笑顔でした。
 普段からの身だしなみ、清潔にすることが少しでも気が付き身についていけばと思いました。この場を借り、御礼を申し上げます。ありがとうございました。


 【コメント】大阪府立むらの高等支援学校 進路指導部 重松 亮さま2018-1101_02.jpg

  本校では2年生の後期職場実習前に身だしなみ教室を開催しています。本校の1期生からお世話になっており、今年で3回目の実施となりました。今回初めて、男子生徒・女子生徒が同時に受講することとなりました。
 講義の中では、社会に出るために必要なマナーである清潔感のある身だしなみや、「身だしなみ」と「おしゃれ」の違いについてなど、丁寧に説明していただきました。清潔感のある身だしなみを体験するために、実際に洗顔フォームや化粧水、寝癖直しなどを使用する方法を学び、実技を行いました。男子生徒のなかには洗顔フォームを初めて使う生徒もおり、実技を行う際には1人ずつ丁寧に言葉かけをしながら指導していただきました。生徒たちは、お互いにきれいになった自分の顔を鏡で見て驚いていました。
 身だしなみ教室の翌日は、早速いただいた寝癖直しウォーターで寝癖を直してくる生徒もおり、教えていただいたことをすぐに実践している姿をみることができました。
 生徒、教職員ともに、非常に勉強になる時間を過ごすことができました。ありがとうございました。


 【コメント】 社会福祉法人ライフサポート協会生活訓練つみき 青島 未来さま2018-1130_02.jpg

 この度は、「身だしなみ教室」を開催していただきありがとうございました。
普段あまり意識してすることがなかった「身だしなみ」、日常的に使うことのなかった商品を使っての実践は、目をキラキラさせながら興味津々に取り組まれていました。また、洗顔をしたあとのツルツルさにニコニコと笑顔をみせられる学生もおられました。
 マンダム様の商品をいただきご家族様は「こんなにいいの!?」と驚かれる様子で喜びの声も…。そして「何より笑顔で挨拶!」は、メンバー・スタッフ全員で意識して取り組んでいこうと再認識することができました。
 本当に貴重なお時間をありがとうございました。