トップメッセージ

真のグローバル企業を目指して、「人間系」企業としての理念を世界のマンダムグループに浸透させます

 当社は、2017年12月23日に創業90周年を迎えました。これもひとえに、皆さまの温かいご厚情の賜物と心より深く御礼申し上げます。

 わたしたちは、90年にわたって創業の精神を礎に、「生活者へのお役立ち」を追求してまいりました。しかし今日、世界は激動、激変の時代を迎えており、これまでの積み重ねや、やり方だけでは未来を見出すことは困難です。予測困難な世界では「自ら未来を創り出すこと」が最も確実な未来予測になります。そこでマンダムグループは企業活動の原点に立ち戻り、先達から引き継がれてきた精神を礎に、企業の永続性という視点で我々グループの社会的存在意義をさらに突き詰め、進化させ、“人間系”という考え方を根幹に置いて企業理念の体系を再構築いたしました。
 未来は科学技術に支えられていく時代です。だからこそわたしたちは、“人間”にしか成し得ない、人の心を思いやる気持ち、人の喜ぶ姿を思い浮かべて、“人間”の感情、情熱、想像力を大切にして、「生活者」に価値ある創造をしていきたいと思っています。そして次の節目である2027年の100周年には、グローバル10億人の生活者にお役立ちができる唯一無二の化粧品会社を目指します。
 グローバル10億人の生活者のお役立ちを実現するためには、世界中の社員が同じ目線でグループ全体を判断できる基準が不可欠です。そこで、『マンダムグループミッション&ビジョン』を7カ国語に翻訳し、ブリーフィングブックを作成。理念経営実践のためにグループ全社員への理念浸透の仕組みを構築し、日本全国・グループ会社各国でエバンジェリスト教育、理念ワークショップを実施いたしました。夢をグループ全社員と共有し、一丸となって明日への扉を開けていきたいと思います。

新しい技術に“心”で向き合い、生活者のお役立ちを果たすマンダムの存在意義

 当社が今日ここにあるのは、企業の本質である理念を構築し、社会の中での存在意義を明確にしてきたからです。しかし、時代の激しい変化の中で現象に目を奪われると、事の本質を見つめることなく拙速で判断してしまいがちです。例えば、品質・安全を犠牲にしてコストを下げる、効率を上げる、生産性を高めるなどは、あり得ない話です。
 また、科学技術だけが独善的に進化していくということだけは避けなければいけません。新しい時代のテクノロジーに対しては、正しい知識を身に付け、確固たる道徳心、倫理心を持ち、本当に我々人間にとって、地球にとって何が必要なのかという判断能力が強く要求されます。最終的に求められるのは“心”です。人がどう判断するのかがよりどころになります。人間の持っている感性、情熱、想像力を尊重することで、テクノロジーの進化に対応していく。それが“人間系”の商品を提供してきたマンダムにとって最も大事なことです。
 企業は社会的存在です、自社単独では存在し得ません。多くのステークホルダーとの共存の中で発展させていただいている以上、社会的な規範に従い社会的機能、「お役立ち」を果たすのは当然のことです。そして、わたしたちマンダムグループの事業領域は健康、美、清潔です。生活者の日常生活に眠るニーズを掘り起こし、何か新しい価値を提供することで、生活者の気持ちを前向きにしたり、小さな感動を与えることがわたしたちの「お役立ち」です。わたしたちは、世界中の生活者が笑い、喜ぶ姿を思い浮かべて仕事に励みたいと思います。

理念経営をグローバルに徹底させ未来の生活者のために果たす社会的責任

 ご縁をいただきフィリピンでアジア展開の第一歩を印してから今年で60年になります。わたしたちは、各国生活者の皆さまに微力ながらお役立ちしたいという基本姿勢を貫き、各国の歴史・文化・習慣・風土などを理解尊重し、現地に根づいた経営を進めてきました。そして今後、真のグローバル企業へと進化していくためには、現状の商品のグローバル化の次元から、人財や経営のグローバル化を図っていかなくてはなりません。
 最も重要なのは理念経営の徹底です。その理念経営をベースにコーポレートガバナンス・CSR・ダイバーシティマネジメント・会計基準などグローバルスタンダードを志向していきたいと思います。さらに、これらをサポートするグローバルマネジメントに精通した人財の育成をはじめ、財務会計・管理会計・人事システム・業績評価・言語などが共通しているマネジメントプラットフォームを構築する必要があります。
 マンダム100周年には、世界中のマンダムグループがこれまで以上に理念でつながり、ビジョンでひろがることができるように、強く支え合い、成長し合える関係性を築いていきたいと思います。「人間系」企業としての新たな使命を胸に刻み、未来の生活者への新しいお役立ちを創造し、グローバルにお役立ちするためにはどうすればよいか、未来志向で目標を立て、マンダムならではの社会的責任を果たしてまいります。

 皆さまにおかれましては、引き続きこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 社長執行役員
西村 元延