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Illustration: Suzy Amakane

ジャングルよりも危険!?︎
今年の猛暑を生き抜くには

高温多湿の熱帯ジャングルは危険だらけ。ただ立っているだけでも汗が滝のように流れ落ちるほどです。でも、もっと暑くてジメジメしているのが真夏の日本。世界の平均気温は右肩上がりですが、なかでも日本はここ100年で3.2℃も上昇。恐ろしいことに2000年代の東京では、気温30℃以上の時間が1980年代前半の2倍にもなっているんです。

日本の夏はジャングルや
砂漠よりもジメ暑い

温度も高くて湿度も高い夏の不快感を分析するため、日本気象協会ではジメジメして過ごしづらい暑さを表す「ジメ暑指数」を設定。気温30度、湿度75%のジメ暑指数85以上を、ジメジメして暑くて不快な「ジメ暑日」と定めました。そしてこの「ジメ暑指数」で世界の気候を分析したところ、7月下旬から8月初旬の日本は高温多湿のジャカルタや砂漠気候の力イロを抜いてジメ暑度トップに! 日本の夏は、想像以上にジメジメ猛暑だったのです。

熱中症予防のためにも暑さでほてった体は、とにかく冷やすのが先決。手っ取り早いのは手を冷たい水などで冷やす方法。保冷剤をタオルに巻いたものを首や脇の下などに当てると効率よくクールダウンできます。より涼しさを感じたいなら、水にミントオイル(ハッカ油) をたらし、その中にタオルを入れて絞って体に当てるとスーッとした清涼感が得られてより涼しく感じます。これはミントに含まれるメントールの効果ですが、メントールでスーッと感じるのには秘密があります。

メントールでスッーとするのは
 「TRPM8」の効果

私たちの体には温度を感じるTRP(トリップ)チャネルという細胞の感覚センサーがあって、 なかでも冷たさを感じる「TRP(トリップ)M8」をメントールが刺激するために脳が冷たいと感じることが研究でわかってきたのです。市販の汗拭きシートにメントールが入っているのは、科学的な根拠があったのです。

しかも、メントール入りシートを冷蔵庫で冷やすと、「冷たさ」+「メントール」でともに 「TRPM8」を刺激するため相乗効果でより冷たく感じます。 もし、ジャングルでミントが生えているのを見つけたら、その葉っぱをちぎって香りをかいだりかじってみるとスーッとした気分を味わえますし、狩りに出るときには水筒にミントウォーターを入れて持ち歩くのもおすすめ。水の中にペパーミントを潰して入れるだけで、メントールの成分が水に溶け出します。同じミントで葉っぱの形もよく似ているけれどスペアミントにはメントールが含まれないので要注意。深い茂みに潜む猛獣たちにもくれぐれも気をつけましょう。