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TRP CHANNEL LABTRP CHANNEL LAB

illustration: Anne-Hélène Dubray

吊り橋もミントも、
幸せは錯覚から?

吊り橋効果って聞いたことありませんか? ゆらゆら揺れる吊り橋の上など不安や恐怖を感じる場所で出会った人に対して、恋愛感情を抱きやすいというお話。カナダの心理学者、ダットンとアロンの実験結果から判明した現象で、緊張すると血圧が上がり心拍数も上昇。緊張感のドキドキを恋愛のドキドキと勘違いすることで起こるといわれています。

彼や彼女に自分のことをもっと好きになってほしければ、デートは吊り橋、それが難しければ、お化け屋敷やジェットコースターなどドキドキするような場所を選ぶといいといわれるのはそのためです。ところが、この吊り橋効果、別の実験によると自分の好みのタイプ限定で、タイプではないと逆効果になるかもしれないのだとか。真偽のほどを確かめるには実際に試してみるのも手。ただし、噴火しそうな火山の前で吊り橋効果が得られたという調査報告はありませんのでご注意を。

お風呂上がりは涼しく感じても、
体は温まったまま

炎の色は「赤」と思いがちですが、炎にはさまざまな色があって、一般的に温度で色も変わります。色が変わる理由のひとつは色温度。温度が最も低いのは「赤」で約1500度、黄色、白、青の順に温度が高くなります。夜空を見上げると、星の色が赤かったり、白かったり異なって見えますが、これは星の表面温度が違うため。青白く輝いて見える星は2万度以上の高温の場合もあるようです。星を眺めながら、星の表面温度を考えるのも面白いかもしれません。

ところで、恋する2人の汗や熱を冷ますには、お風呂がおすすめ。その際、ミントの成分メントール配合の入浴剤を入れるか、ハッカ油(ミントオイル)を数滴垂らしてみましょう。メントールの成分がお風呂から上がったあとにスッーとした清涼感を与えてくれます。これは、体の細胞に備わった感覚センサー・TRP(トリップ)チャネルのおかげ。涼しい温度をキャッチするTRPM8(エムエイト)が脂溶性のメントールに反応して、体はその温度を感知してるように錯覚しヒンヤリ感じるのです。

お風呂上がりに体が涼しく感じれば、冷房は必要ないかもしれませんね。しかも、入浴後に体は温まっていますが、メントールによって脳は涼しいと感じているため、体を温める方向へと働きます。つまり、湯冷めをしにくくなるという効果があるのです。恋も体も当分の間、冷めることはなさそうです。