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TRP CHANNEL LABTRP CHANNEL LAB

illustration: Maiko Asano

つらい冷えには「TRP(トリップ)温活」

冬の寒さで、手先や足先が冷たくなるのは本当に辛いですよね。でも、これは体の内部の温度を維持するために手先足先や皮膚の血管を収縮させることで、熱を拡散させないようにして体を寒さから守るため。逆に暑くなると、体温が上がるのを抑えるために血管を広げたり、汗をかいて体の熱を逃がすように私たちの体はできています。

でも、暖かい部屋にいても手足が冷たくてなかなか温まらない、冷えがなかなかとれない場合は要注意。冷えると血液やリンパの流れが悪くなるため、代謝が落ちてさまざまな不調の原因に。冷えが悪化するとお腹や腰などが冷え、内臓や婦人科系の病気が起こりやすくなるといいます。まさに、冷えは万病のもと。積極的に温めましょう。

ショウガを食べると
ポカポカするのは
TRPチャネルが刺激されるから

食べるとすぐに体がポカポカ温まリ、“温め食材”として人気のショウガ。辛味成分であるジンゲロールやショウガオールに体を温める効果があるといわれていますが、実はそれにはTRP(トリップ)チャネルが深く関わっているのをご存知ですか?

TRPチャネルは体の細胞に備わっている感覚センサーで、主に温度を感知して脳に知らせます。私たちの体が暑さや寒さを感じると、体の血管を収縮させたり拡張させて体温を保とうとするのは、細胞にあるTRPチャネルが温度を感知して脳に知らせるからです。

このTRPチャネルは植物の成分などでも反応し、ショウガの辛味成分はTRPV1(ブイワン)というチャネルを刺激。TRPV1は43℃以上の温度で刺激されると暑いと感じるもので、ショウガを食べるとTRPV1が刺激され脳が「暑い」と錯覚を起こして末端の血管を拡張させます。すると、血流が良くなり実際に体が温かくなるのです。トウガラシを食べると暑くなるのも同様で、トウガラシやショウガが配合されたボディマッサージなどの化粧品を塗ると、温かさを感じるのもこんなメカニズムだったのです。

ローリエ、クローブを使った
「T R P温活」ティーで
全身を温めて

TRPV1を刺激するものにはローリエやクローブに含まれるオイゲノール、山椒のサンショール、コショウのピペリン、タマネギやニンニクのアリシンなどもあります。ローリエ、クローブ、タマネギはポトフで使われる食材。カレーにはトウガラシやニンニク、コショウなどのスパイスがたっぷり。私たちがこれまで食べるととっても温かくなると感じていた料理は、食材にTRPV1を刺激する成分が含まれていたのですね。

TRPV1を刺激する食材を使えば簡単に「TRP温活」ができます。ポトフやカレーもいいですが、お茶なら数分でOK。ショウガ茶はもちろん、ローリエの葉に切り込みを入れてお湯を注ぐローリエティーや、クローブを砕いて熱湯を注いで5~6分蒸らすクローブティーなど「TRP温活」茶を毎日の習慣に取り入れてみましょう。コショウをトッピングしたりアレンジして楽しんで。運動不足やストレス、自律神経の乱れなども冷えの要因なので、適度な運動やリラックスすることも忘れずに。