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TRP CHANNEL LABTRP CHANNEL LAB

illustration:Midori Nakajima

冬こそ代謝アップ!?
TRPチャネルで脂肪を燃やす

夏より冬の方がカロリーを消費しやすいって知っていますか? 理由は「寒さ」から身を守るためにエネルギーを必要とするから。私たちの体は、気温が下がると体の機能を維持するために、体脂肪を燃やして体温を上げようとします。そのため「基礎代謝」が高まり、消費するカロリーが増えるのです。

寒さで
TRPチャネルを刺激されると
褐色脂肪細胞が働いて・・・・・・

冬の寒さから身を守るために重要な働きをしているのが、体の細胞に備わった温度や刺激を感知する感覚センサー・TRP(トリップ)チャネル。外に出てブルっと身震いするような寒さを感じたときに体は熱を作り出します。このとき、約26℃以下の「涼しい~寒い」を感知するTRPM8(エムエイト)が活性化して交感神経が刺激されると、褐色脂肪細胞が体の脂肪を燃やして熱を作り出すというのです。また、ワサビやシナモンの主成分で活性化されるTRPA1(エーワン)もTRPM8と同様に交感神経を活性化させ、褐色脂肪細胞を燃やすといわれています。

褐色脂肪細胞は脂肪をエネルギーとして蓄える白色脂肪とは異なり、脂肪を分解して熱にする細胞。つまり、褐色脂肪細胞を活性化させれば脂肪は燃えるというわけです。暖かい部屋でぬくぬくしていないで時々寒さに体をさらしたり、家の周辺を散歩すれば脂肪燃焼効果がアップ。TRPM8を活性化するミントや、TRPA1を活性化するワサビやタマネギ、ニンニク、シナモンなどの食材を活用して体脂肪を燃えやすくしましょう。

TRPチャネルを活性化する食材で
脂肪を燃やそう

一方で、トウガラシのカプサイシンは、43℃以上の暑い温度を感知するTRPV1(ブイワン)を活性化することが知られています。TRPV1もTRPM8などと同様に褐色脂肪細胞の増加を促進、つまり体脂肪を燃焼させるという作用があります。さらに、イワシやサバなど青魚に多く含まれる魚油もTRPV1を刺激します。そのため、これらの魚油もカプサイシンと同様に体脂肪を燃焼させる効果があることがわかってきました。

TRPチャネルを使って効率よく体の脂肪を燃やすためにも、これらの食材を普段の食事にとり入れて褐色脂肪細胞を働かせましょう。カロリーを考えると魚油のとり過ぎや、刺激の強い唐辛子の食べ過ぎには注意。くれぐれも極端にならないように気をつけて。散歩やウォーキングをするときは厳重な寒さ対策はせずにちょっと寒さを感じる動きやすい服装で。それが脂肪を燃えやすくするコツです。