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コミュニティ参画・発展 教育支援の取り組み2018.10.29

スーパーグローバルハイスクール大阪府立千里高等学校「秋休み企業訪問研修2018」に協力しました。

 10月5日(金)、大阪府立千里高等学校の生徒8名が来社され「秋休み企業訪問研修2018」を開催しました。

 文部科学省では、2014年より、高等学校などにおいて、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業を推進しています。SGH指定校である大阪府立千里高等学校さまでは、以下の構想を掲げて活動されています。

~グローバル・マネジメント力を備えたリーダーの育成計画~

【目的】

 国際的な課題について、ステークホルダーがWin-Winの関係となるような提案を行う力であるグローバル・マネジメント力を備えたリーダーを育成するための教育課程の研究開発。

 

【目標】

生徒に対し、次に掲げるグローバル・マネジメント力を育成することを目標とする。

  1. 高い社会貢献意識
  2. 国際的課題についての多面的な視点と深い理解
  3. 国際的課題について他者と連携・協調しつつ探究する力
  4. ステークホルダーがWin-Winの関係となるよう柔軟かつ創造的な提案を行う力
  5. 高いレベルのコミュニケーション・ツールとしての英語力

 また、同校は、2017年8月26日に公立高等学校としては初めて国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名し、UNGCの4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則への支持を表明され、以下の独自目標を掲げられています。

 

〜未来を見据えて今の学びに取り組み、頼もしい地球市民となってくれることを願って〜

  1. 将来における最善の実践を進めるための新時代を築いていく考え抜かれたリーダーシップ養成のために、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に深く関連した地球的課題に関する教育プログラムと授業を生徒に提供すること。
  2. 生徒による研究成果を発表・公表することを通して、様々な人々が持続可能性について学ぶ機会を提供すること。

 マンダムとしての大阪府立千里高等学校さまのSGHプロジェクトへのご協力は、今年で3年目になります。

 事前のお打ち合わせにて、今回は、特に「人権」と「多様性」にフォーカスし、人種や民族、宗教、文化、生活習慣、価値観の違い、また、多様性への対応や配慮などについて、国内外の具体的な事例を紹介しながら、質疑応答や意見交換を実施して欲しいとのご依頼をいただき、今回は以下の内容にて研修を行いました。

  1. マンダムグループのご紹介
  2. 企業の社会的責任とサステナビリティの基礎知識
  3. 最近の社会・環境課題と国際社会の潮流
  4. 日本国内と国際社会における広告と人権の問題、その対応事例など
  5. 質疑応答と意見交換

 生徒の方々は、1年生の「国際理解」の特別授業にて、カカオ豆、パーム油、紛争鉱物など原材料の生産地や採掘現場で発生している人権・環境問題や「持続可能なサプライチェーン」の実現を目指した企業の取り組みになどついて学んでいるほか、さまざまな社会課題や国際社会の枠組みについても各自で探究されており、かなりレベルの高いご質問やご意見をいただきました。また、多様性への対応や配慮については、人種や宗教、LGBTなど国際社会で発生した問題や対応の具体的事例について非常に興味を持たれており、今後の課題探究に高い意欲が伺えました。

 わたしたちは、CSRの基本考働である社外の多様な有識者や団体、研究機関などの方々との対話や意見交換を通じて、企業に対する期待・要請を常に探究に努めていますが、こうした取り組みの際に高校生や大学生の方々の意見や考え方に触れることで、サステナビリティ(持続可能な社会の実現)にむけた若い世代の意識が年々高まっていることを、毎回、実感することができます。

 先日、意見交換をさせていただいた有識者の方より、「企業が民間セクターと協働して『持続可能な発展(開発)のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)』に取り組んだり、メッセージを発信することは、『攻めのCSR』として重要な取り組みのひとつである」とのご意見をいただきました。今後もこうした社外との取り組みを通じて、マンダムグループの考働原則のひとつである「社会との共存・共生・共創」に基づくCSR推進を強化してまいりたいと思います。

 参加された生徒のみなさん、お疲れさまでした。
 また、貴重な機会をいただきました天野校長、SGH担当の大西先生、引率された松井先生をはじめ大阪府立千里高等学校の関係者の皆さま、ありがとうございました。


[コメント] 大阪府立千里高等学校 教諭 松井活夫さま

 このたびは本校生徒のために貴重な時間を割いていただきありがとうございました。
 「社会との共存、共生、共創」という株式会社マンダム様の「考働原則」や人間尊重の精神には生徒も目を啓かされたのではないかと思います。
 国連グローバルコンパクトやSDGsの取り組み、そして企業の社会的責任についてのお話も理念だけではなく、世界の企業の取り組み事例やマンダムグループの活動のご紹介など、具体的で人間の顔や姿がイメージできるものでした。また、今回、生徒との質疑応答にて紹介のあった広告から読み取れるステレオタイプの問題性や人権課題の事例なども大変刺激的でした。
 貴重な機会をたまわりありがとうございました。今回の訪問にご協力いただきました貴社の皆様に心より御礼申し上げます。

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