海外での取り組み Overseas Initiatives
インドネシアでの取り組み
① マングローブ林再生活動
マングローブ林は沿岸地域にとって重要な役割を担っています。マングローブの木は海流に耐える力を持ち、周辺の土地の浸食を防ぐことができるため、沿岸部における浸食の拡大を抑える効果があります。浸食は、インドネシアの一部沿岸地域で常に差し迫った課題となっており、ブカシ県北部沿岸に位置するムアラ・グンボン地域も例外ではなく、同地域のマングローブ林は大きな損傷を受け、一部地域で深刻な浸食を引き起こしています。
また、マングローブ林は温室効果ガス(GHG)排出削減においても重要な役割を果たします。マングローブ植物は二酸化炭素を吸収し、根・茎・葉などの組織に有機炭素として蓄えることができるため、その保全はGHG排出削減だけでなく、沿岸生態系の生物多様性保全の観点からも重要性が高いといえます。
こうした背景から、MM2100工業団地の運営組織が主催するマングローブ林再生活動に、2022年から参画しています。地域のステークホルダーと協力しながら、寄贈する苗木の本数を年々増やし継続的な支援を行っています。
〜活動概要〜
活動内容:マングローブ苗木の植樹による沿岸生態系の再生・保全
寄贈苗木本数の推移:2022年/300本 , 2023年/400本 , 2024年/500本 , 2025年 600本
主催:MM2100工業団地運営組織
② フードレスキュー・ボランティア
家庭や企業から日々出るごみの中でも、食品廃棄物は大きな割合を占めています。インドネシア環境省のデータによると、2025年の全国廃棄物発生見込み量3,000万トンのうち、食品廃棄物は39.71%を占め、単一のごみ種としては最大です。フードロス・フードウェイストを防ぐことができれば、人口の29〜47%にあたる約6,100万〜1億2,500万人分の栄養価の高い食事を生み出せると見込まれています。
こうした課題を受け、フードバンク団体フードサイクル・インドネシア(Food Cycle Indonesia)と協力し、2025年10月よりフードロス・フードウェイストの削減と食事提供の機会創出を目的とした活動に継続的に参加しています。
活動当日は、寄付食品の仕分けや調理、フードボックスの準備を行い、孤児院やオンラインドライバーのコミュニティ、高齢者施設などへ届けています。さまざまな部署の従業員が参加することで、社会貢献と従業員エンゲージメントの両方につながっています。
~活動概要~
活動内容:寄付食品の仕分け・調理・フードボックス及びスナックボックスの準備、受益施設への配布
参加人数:2025年10月 11名/2026年1月 18名/2026年6月 20名
配布食数:2025年10月 フードボックス156個/2026年1月 フードボックス166個・スナックボックス121個/2026年6月 フードボックス150個・スナックボックス150個
協力団体:フードサイクル・インドネシア(Food Cycle Indonesia)
インドネシアでのCSR活動
インドネシアの連結子会社であるマンダムインドネシア(PT Mandom Indonesia Tbk/1993年9月ジャカルタ証券取引所へ上場)が取り組むCSR活動の詳細は、マンダムインドネシア公式WEBサイトをご覧ください。
シンガポールでの取り組み
① Mummy Yummyと連携した食事配布活動
シンガポールの地域食支援団体「Mummy
Yummy」と連携し、低所得者・高齢者世帯へのベジタリアン食の配布活動を実施しました。
Mummy Yummyは、2013年に4人の母親によって設立された草の根的な支援団体で、支援を必要とする人々に無料で食事を届けることを使命としています。同団体との協働は2022年に続き2回目となります。
2025年6月の活動では、高齢者世帯が暮らす団地を訪問し、一人ひとりに食事を手渡す形で、合計1,000食のベジタリアン食を配布しました。支援を必要とされている方々の生活環境に直接触れ、地域社会が抱えるさまざまな課題を肌で感じる機会となっています。参加した従業員からは、「支援を必要とされている高齢者の方々の生活環境を実際に目にすることができ、意義深い活動でした。普段なかなか目にすることのないシンガポールの一面を知る機会にもなりました」との声が寄せられました。引き続き、地域の方々やこうした活動に携わる団体とともに、シンガポールの地域社会への貢献を続けてまいります。
〜活動概要〜
活動内容:高齢者・低所得者世帯への食事配布(ベジタリアン食 1,000食)
実施時期:2025年6月(過去実施:2022年)
参加人数:35名
配布食数:ベジタリアン食 1,000食
協力団体:Mummy Yummy(2013年設立/無料食事配布支援団体)
② ビーチクリーンアップ
シンガポール・チャンギビーチにて、ビーチクリーンアップ活動を実施しました。
私たちの日常的な行動が環境に与える影響は、普段の生活の中ではなかなか実感しにくいものです。本活動は、ビーチに無造作に捨てられたゴミが環境に深刻なダメージを与えている現実を目の当たりにし、自らの行動と環境との関係を改めて考える機会となりました。
2025年8月の活動には32名が参加し、チャンギビーチ全域にわたってゴミを拾い集め、約10袋分のゴミを回収しました。自分たちの手で海岸環境を守るこの活動を通じて、将来の世代へこの環境を引き継いでいくことの大切さを、参加者一同が共有しています。引き続き、従業員の環境への意識を高める取り組みを続けてまいります。
〜活動概要〜
活動内容: チャンギビーチでの清掃活動
実施時期:2025年8月
参加人数:32名
③ Dignity Kitchenとの研修・食事配布
障がいを持つ方々の就労支援に取り組む「Dignity Kitchen(Project
Dignity)」を訪問し、研修および食事配布活動を実施しました。
Dignity Kitchenは、「職業を通じて、障がいのある方々や困難な状況にある方々の尊厳を回復すること」をミッションに掲げる団体です。特別なニーズを持つ方々を対象に職業訓練を提供し、飲食・ホスピタリティ・小売業界への就職をサポートしています。
2025年11月の活動には36名が参加しました。はじめに手話を学び、習得した手話を実際に使ってドリンクスタンドで飲み物を注文するという体験を行いました。その後、調理に参加して1品を手作りし、食材を弁当箱に詰めて近隣に住む高齢者100名へ配布しました。障がいを持つ方々が生き生きと働く姿に直接触れることで、就労支援や社会参加のあり方について考える機会となりました。引き続き、こうした活動を通じて、地域社会への貢献を続けてまいります。
〜活動概要〜
活動内容: 障がい者就労支援団体での研修(手話体験・調理)および高齢者への食事配布(100食)
実施時期:2025年11月
参加人数:36名
協力団体:Dignity Kitchen(Project Dignity)